「生体売買の際に販売側(ペットショップ)と購買側(客)との間に発生し得るトラブルの防止」と「生体取扱業における衛生環境」という2つのテーマについて述べたい。この2つのテーマは一見直接的な関連性は無いが、マスコミなどで問題視される頻度が最も高く、その都度業界のイメージ低下を招いているという点で、いずれも業界が解決努力を迫られている重要課題だと思われる。これらの課題については、既発のペット経営誌上で、何回か抽象的に言及しているが、今回は解決努力の具体的な方策をより明確にする意図で、それぞれのテーマごとのFAXアンケートを実施した。
生体購入者とのトラブル防止に関するアンケート調査報告 (アンケート対象 : 生体取扱小売店) |
| Q1-1. 生体購入者との間でトラブルを経験したことはありますか? |
| ある | 24 (80%) |
| ない | 6 (20%) |
| Q1-2. トラブルの内容 (複数回答あり) |
| ア : 販売後に死亡した生体の補償について | 16 (40.0%) |
| イ : 販売した生体の病気について | 14 (35.0%) |
| ウ : 血統書など各種証明書に関するもの | 7 (17.5%) |
| エ : 販売価格について | 0 (0.0%) |
| オ : その他 | 3 (7.5%) |
| Q2. トラブル処理結果 (複数回答あり) |
| ア : 事情・状況説明により購入者了解 | 21 (44.68%) |
| イ : 死亡した生体→代わりの生体を充当して解決 | 17 (36.17%) |
| ウ : 死亡した生体→販売価格と同金額で解決 | 5 (10.64%) |
| エ : 死亡した生体→販売価格以下の金額で解決 | 3 (6.38%) |
| オ : 死亡した生体→販売価格以上の金額で解決 | 0 (0.00%) |
| カ : 話し合いが現在継続中 | 1 (2.13%) |
| Q3.トラブル解決のため弁護士に相談したことがありますか? |
| ある | 3 (13.04%) |
| ない | 20 (86.96%) |
| Q4. トラブル原因 (複数回答あり) |
| ア : 販売時における販売者側の説明不足 | 14 (41.18%)
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| イ : 購入者側の無知・無責任 | 13 (38.24%)
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| ウ : 最初から脅迫を意図したと思われる購入者への販売 | 1 (2.94%)
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| エ : その他 6 | (17.64%)
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| Q5. トラブル防止策について (複数回答あり) |
| ア : 生体の種類ごとの売買基準書を業界レベルで作製し、購入者によく説明する。 | 12 (32.43%) |
| イ : 生体取扱従業者のレベルアップをはかる | 21 (56.76%) |
| ウ : その他 (脅迫されないような店づくりが必要、購入方法に難あり) | 4 (10.81%) |
生体取扱業における環境衛生に関するアンケート調査報告 (アンケート対象 : 生体取扱小売店) |
| Q1. 衛生環境設備を備えていますか? |
| 備えている | 19 (63.33%) |
| 備えていない | 11 (36.67%) |
| 備えている理由 (複数回答) |
| ア : 病気や衛生面を考慮して | 14 (63.63%) |
| イ : お客または業界の人にすすめられて | 0 (0.00%) |
| ウ : テスト使用の結果が良かったから | 2 (9.09%) |
| エ : お客の来店率を高めるため | 3 (13.64%) |
| オ : その他 (空気清浄機) | 3 (13.64%) |
| 備えていない理由 (複数回答) |
| ア : 必要を感じない | 8 (66.67%) |
| イ : 希望する効果を持つ機材がない、費用に対して効果が低い | 3 (25.00%) |
| ウ : その他 | 1 (8.33%) |
| 設置機材 (複数回答) |
| ア : 空気清浄機 | 7 (29.17%) |
| イ : 消臭機 | 3 (12.50%) |
| ウ : 殺菌・消毒関連 | 14 (58.33%) |
| 現在の機材に満足していますか? |
| 満足 | 4 (21.05%) |
| まあまあ | 12 (63.16%) |
| 不満 | 3 (15.79%) |
| 今後、衛生環境設備を整えたいと思いますか? |
| 思う | 13 (54.17%) |
| 思わない | 11 (45.83%) |
| Q2. 飼育衛生に関する客からの相談を受けたことがありますか? |
| ある | 23 (85.19%) |
| ない | 4 (14.81%) |
| 相談内容 (複数回答) |
| ア : 糞尿臭などの悪臭について | 15 (24.19%) |
| イ : ペットが媒介する病気について | 13 (20.97%) |
| ウ : ノミ・ダニについて | 15 (24.19%) |
| エ : ペットによる抜け毛やほこりについて | 14 (22.58%) |
| オ : その他 (電話での飼育相談、アレルギー対策) | 5 (8.07%) |
| Q3. 従業員の定期的な健康診断を行っていますか? |
| 行っている | 13 (43.33%) |
| 行っていない | 17 (56.67%) |
| 行っていない理由 (複数回答) |
| ア : 健康に見えるから | 2 (11.11%) |
| イ : 各自の健康管理にまかせている | 13 (72.22%) |
| ウ : パートタイマーが多いから | 2 (11.11%) |
| エ : 時間がかかるから | 0 (0.00%) |
| オ : 面倒だから | 0 (0.00%) |
| カ : その他 (少しでもおかしいと感じたら医者に行くように指示する) | 1 (5.56%) |
| Q4. 生体接触後、手の消毒などをしたほうが良いと思いますか? |
| 思う | 30 (100%) |
| 思わない | 0 (0%) |
生体の健康管理方法に関するアンケート調査報告 (アンケート対象 : 生体取扱小売店) |
| Q5. 生体の責任者を決めていますか |
| 決めている | 24 (82.76%) |
| 特に決めていない | 5 (17.24%) |
| 責任者 |
| ア : 経営者 | 4 (17.39%) |
| イ : ベテラン社員 | 11 (47.83%) |
| ウ : 経営者とベテラン社員 | 7 (30.43%) |
| エ : その他 | 1 (4.35%) |
| Q6. 生体健康管理のため、顧問獣医師あるいは業界団体・各種学校で交付する管理士などの有資格者をおいていますか? |
| おいている | 17 (56.67%) |
| おいていない | 13 (43.33%) |
| おいていない理由 |
| 費用がかかる | 2 (22.22%) |
| 信頼性が低い | 4 (44.44%) |
| その他 | 3 (33.33%) |
| ※その他の内訳 : 「必要を感じない」(2社)、「亀しか扱っていないから」 |
| Q7. 生体の血液検査・寄生虫検査は必要だと思いますか |
| 思う | 23 (79.31%) | |
| 思わない | 0 (0.00%) | |
| わからない・その他 | 6 (20.69%) |